サスペンションセッティングのこと
先週、現状のサスセッティングについてまとめました。
取り敢えず昨年の最後の状態ということなのですが、ココに至るまでも色々と疑問に思う事もあり、紆余曲折を経ているわけです。
取り敢えず現在の自分の頭の中を整理しておきます。
そもそもサスペンションが何故必要なのか?
どんな時にどのような動作が求められているのか?orどのような動作をするべきなのか?
という問題がサスペンションセッティングの本質であり、この点を理解することがよいセッティングを見つける最善の方法だと思うのです。
何故必要か?については
・道路に凸凹があるからそれに対し吸収/追従するため
・減速や加速時を含め前後の姿勢をコントロールするため
と言えると思います。
では、凹凸に追従することと姿勢制御はどう関連しているのでしょうか?
乗り心地と運動性能と言い換えてもよいのかな?
これらは一般的には相反するものと言われているわけで、この2つをなるべく高いレベルで両立させることが目標な訳です。
このように考えてみると何よりも重要なのはバネレートとプリロード、そして静止状態での前後の車高という事になるような気がします。
バネレートはサスペンションの最大ストローク量と最大荷重から決まってしまいます。
プリロードは乗車1Gの状態でサスのストロークを縮み側と伸び側それぞれどれだけ振り分けるかを決める調整です。
現状のV11のフロントフォークは乗車1G沈下量が36mmです。
つまりフロントフォークは走りだす前から既に36mm縮んでおり、路面のへこみにさしかかったとき36mmまでなら伸びて追従できる事を意味します。リバウンドストロークです。
また、フルストロークは120mmなので縮み側はあと84mmはストロークがあることになります。
この範囲でギャップを吸収したりブレーキングの減速Gを受け止めたりするわけです。
そしてこのバネレートとプリロードを決めたうえでフロントフォークの突出し量やリアサスの車高調整機能で車高を合わせるべきだろうというのが今の自分の考えです。
もちろんバネレート/プリロードと車高は相互に関連しあっていますが。
ここまでダラダラと書いてきましたが、V11での実際の話は次回ということで。
最後に、現在のサスのセッティングを整理しておきます。
備忘録ということで。
★セッティング
■フロント
突出し量 : 0mm(ノーマルと同じ)
プリロード : 最弱から10回転締め
伸側ダンパー : 最強から8クリック戻し
圧側ダンパー : 最強から12クリック戻し
■リア
スプリングセット長 : 147mm
伸側ダンパー : 最強から32クリック戻し
圧側ダンパー : 最強から14クリック戻し
★乗車1G沈下量
■フロント : 36mm
フルストロークの30%に設定
■リア : 18mm
サスユニットのストローク量で測定
ユニットのフルストローク量を60mmと考えると丁度30%の設定
→ バンプラバーを10mm潰す計算
【補足】
フロントフォークは例のGMDのフォークチューンにより、ノーマルとは全く異なる設定になっています。
リアは基本的にセッティング変更のみです。
イニシャル(セット長)を2mm抜いて伸/圧ともダンパーを大幅に弱くしています。
実はノーマルの設定ではリアサスのストロークの2/3くらいしか使えていませんでした。
裸体で75kgある自分が乗ってもその程度だったんです。
(アクセル開けられてないだけという説もあり)
せっかくあるストロークを余らせておくのはもったいないという事でどんどんダンパーを抜いていっています。
ちなみに試しに圧側ダンパーを最弱にしてようやくバンプラバーまでストロークする程度です。
一人乗りでちょっと元気よく走るという使い方ではリアのバネ定数が高すぎるのかもしれません。
次回はこの続きをトライします。
チェックポイントととして
1.アクセルOFF時のリアサスの伸びる感じとフロントフォークが沈む感じのバランス
2.アクセルON~コーナー脱出時のリアサスの動き方、バイクの曲がり方
の2つを意識してみるつもりです。
ただ、ダンパーの設定としてはさすがにこの辺りが限界のような気がしています。
現状から更にダンパーを弱めると色々と不具合が出そうですが、取り敢えず試してみようと思っています。
後は天気だけですね。
晴れてくれないと困ります。
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