V11 純正ECUセッティング変更への道 その3 データ読出、編集、書込編

    どうもこんばんは。


    このひと月ほど不要不急の移動を控えるということで週末は帰宅せずに別宅でおとなしく過ごしています。
    家族の顔を見るために帰宅したい、という程度なのでしばらくは我慢ですね。

    僕の場合は幸いにしてあまりシリアスな状況にはなっていませんが、休業要請の対象の業種の人とかは大変だと思います。
    「人との接触を避けろとか」、「コロナウイルスの感染拡大防止が最優先だ」ってその通りなんだけど、現実問題として収入が途絶えたり職や事業を失うという事になれば、それはメチャメチャ悩むと思います。
    コロナウイルスで死んでしまっては何の意味もないって主張も正しいと思うけど、じゃあ、働かずに収入無くなっても仕方ない、気合いで耐えろ、と言えるのか?
    気合いで乗り切ろう!!!って言っても1か月くらいならどうにかなるかもしれないけど、これが6月、7月まで続くとさすがに資金繰りとか生活費なんか厳しい。

    そんなことを言える人って生活費の心配がないから言えるだけなんじゃないかな?って思ってしまいます。
    みんなが不安になっているのが先が見えないことで、この感じだと4月中に沈静化するか、5月になるのか6月になるのか全くわからい感じですよね。

    ウチもそうだけど住宅ローンを含めて生活費3カ月分を生活費口座だけの残高で乗り切るのは大変よね。
    そうかといって僕自身良いアイデアがある訳ではないですが、、、


    政府には一度出した支援策でも世間の反応をみてどんどん変更する柔軟性を持って欲しいと言いたい。
    優秀な官僚の皆さんは一度出した結論を変えるのはプライドが許さないっていうタイプの人が多そうな気がするけど、今はスピード優先。
    まず案を出して、もっと良いやり方が見つかったらバンバン変えればいいと思います。
    より良いものに変更するって全く恥ずかしいことではないし、それをしたことで一つ前の結論が否定されるわけではないから。

    とにかく個人事業主を含めた中小企業へは申請~支給まで最短で実行される助成金の制度をつくる、それから食料品、日用品の消費税凍結くらいのことをやって欲しいと思いますね。



    さて。
    マレリのECUの中身を覗き見していじくり回すプロジェクトの続きです。
    前回、ケーブルのトラップを突破してPCとECUの接続を確立するところまでを書きました。
    今回はECUのデータの読出し~データ編集~書込みについて手順を書き残しておきます。

    およその作業の流れは↓になります。
     1.PCとV11のECUを2本のケーブルで接続する
     2.リーダーのプログラムでECUのデータを読出、保存
     3.同様にE2PROMのデータの読出、保存
     4.燃料噴射、点火マップなどのデータ編集用のプログラムの入手、準備
     5.編集後のデータのECUへの書込



    という事で以下、備忘録的メモです。

    1.PCとECUの接続
    ここは前回記事にしたとおりです。
     ①青/黒のケーブルを接続しておく。
     ②黒いワニ口クリップをバッテリのマイナス端子へ、赤いワニ口クリップを同+端子へ、その後3ピンのコネクタを接続。
     ③USBコネクタをPCへ接続。

    2.純正ECUのデータの読出し
    ①リーダーのプログラム IAW15xReader_V0.68.exe を起動。
    起動後、上段左側のテキストボックスにCOMポートの番号が表示されればOK。
    画像のとおり自分のPCではCOM4でした。
      
    リーダ

    ②データの読出し 
    (1)”Read”をクリック。
    (2)読出したデータを保存するディレクトリ、ファイル名を指定するダイアログが表示される。
    (3)ディレクトリを指定、ファイル名を入力して”保存”をクリック。
         *ファイルの拡張子は.bin
    (4)読出しが始まり、完了したらファイルが保存されて終了となる。
      
    PC、デバイスドライバの設定はGuzziDiagのページを参考に。
    アンチウイルスソフトは一時的にOFFにしておくことが推奨されています。
    ちなみに読出しには10分近くかかります。
    なのでワタシはバッテリチャージャーを繋いだ状態で作業しました。
      
    IMG_20200229_153539.jpg

    3.EEPROMデータの読出し
    ①EEPROMの読出し/書込しみツール IAW15xEEPROMTool_V0.04.exe を起動。
    ②ファイル名の指定などだいたい同じ要領。
       *ファイルの拡張子は.eepになる
    E2PROM.png

    当然ですが、読出したデータはハードディスクだけじゃなく、USBメモリなどに保存しておきます。
    車検を考えるとオリジナルのデータが無くなると結構大変なことになると思われます。


    4.データ編集用プログラムの入手とデータ編集の準備
    前項までの作業でECUのデータは取得できていますが、GuzziDiagのツールだけではデータの変更、編集はできません。
    このシリーズの最初の記事に書きましたが、設定値を変更するためにはTunerproという別のソフトウエアとXDFファイルと呼ばれるデータが必要になります。

    ①Tunerproの入手
    Tunerproのウエブサイトはこちら
    リンク先のページの右側のメニューからダウンロードのページに遷移できます。
    適当なフォルダにダウンロードして解凍。

    ②XDFファイルの入手
    毎度おなじみGuzziDiagのページから15RC用のXDFファイルをダウンロードします。
    ダウンロードするのはV11/CaliV2.17とEEPROMV1.01の2つ。
    2種類必要なのはECUのデータとEEPROMのデータ用それぞれのXDFファイルが必要だから。
    ファイルの拡張子は.xdf。

    XDFファイルって何?ってことですが、これはECUのデータの中身を定義したファイルです。
    ECUのデータは16進数のデータがダーッと続いている英数字の列なんです。
    その数字の列のどこが点火マップのデータなのかという事が分からないと点火マップのデータの編集などできないのです。

    データはアドレスという番号付きの箱の中に格納してあるイメージです。
    つまりアドレス毎にそのデータは何なのか?を定義したものがXDFファイルとなります。

    ↓のイメージです。もちろん数値は適当です。

     ECUのデータ    XDFファイルの定義
    アドレス データ     
    0000    08    <- スロットル開度0°/ 500rpm の点火時期  
    0001    12    <- スロットル開度0°/ 1000rpm の点火時期
    0002    30    <- スロットル開度0°/ 1500rpm の点火時期
    0003    39    <- スロットル開度0°/ 2000rpm の点火時期
    ・       ・        ・
    ・       ・        ・
    ・       ・        ・

    XDFファイルに0000というアドレス(番号)の箱は「スロットル開度0°/ 500rpm の点火時期だよ」という情報があるおかげで、その箱の中身、つまり点火時期が08という設定になっているという事が分かるのです。
    なので開度0°/1000rpmの点火時期を変えたければアドレス0001のデータを12から別の値に変更すればよい、となるのです。

    これって実は凄いんですよね…
    アドレス0000が点火時期のデータなのか、または燃料噴射のデータなのか、はたまた気圧補正のデータなのか…
    プログラムのソースコードとか開発環境でもあれば話は別ですが、一体どうやって調査したんでしょうかね…
    その辺あまり詳しくないので謎ですが、こんな調査をしてXDFを作ってくれた先人の皆様のおかげで最小限の労力でECUの情報を見ることが出来るのですよ。
    ありがたや~

    ③Tunerproの起動とXDF/binファイルの読込
    Tunerproはインジェクションや点火マップを編集するプログラムなので、とにかく起動。
    起動したら”XDF”のメニューから”Select XDF”をクリック。
    ECUのデータを編集するならECU用、EEPROMのデータを編集する場合はEEPROM用のXDFファイルを選択して読込みます。

    tunerpro_xdf.png


    次にECUから読出して保存しておいた.binのファイルを”Open bin”のメニューから読込みます。

    tunerpro_bin.png

    これでデータの編集が可能になります。
    編集後は適当な名前を付けて保存しておきます。
    つまりECUへ書込むためにデータを編集~保存するのは.binファイルだけで、.xdfファイルはTunerproに読み込むだけという事です。


    5.データの書込み
    最後にGuzziDiagの書込みツールで編集した.binファイルをECUに書込みます。
    IAW15xWriter_V0.27.exeを起動して、ファイルを選択後、”Write”ボタンをクリック。
    後は表示されるメッセージに従って操作すればOK。
    (「イグニッションOFFして10秒たってからOKを押せ」みたいなメッセージとOKボタンが表示されるはず)
    データの書込みは読出しと違って1分ほどで完了します。

    writer.png

    ちなみに、読出しと書込みツールにはECUに接続するような”Connect”みたいなメニュー/コマンドは無いようです。
    プログラム内のテキストボックスにCOMポートの番号が表示されていないと”Write”ボタンを押しても上手く動作しません。
    この状態を回避するのはケーブルをPCに接続してデバイスドライバがケーブルを認識してからリーダやライタのプログラムを起動する方がよいようです。



    これでV11 RossoCorsa用のMarelli IAW15RCのプログラムを変更する環境が整いました。
    メデタシメデタシ。

    ちなみにここしばらく純正データの燃料噴射のマップとその補正から見始めていますが、いろいろ面白いです。
    というか、やっぱりかなり適当な感じがします。まぁ、シロート視点ですけどね。

    予想通りの部分と、まさかこんなことになっているとは…みたいな設定が混在している感じ。
    だいぶ楽しく遊べそうです。


    とりあえずこんな感じということで。


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