V11の吸気系を考える その3 タペット調整編
さて、勝算の乏しい我流吸気系チューンの続きです。
今回、空気の吸入量を増やすことと、同調調整までをやるつもりですが、その前にまずは、タペットクリアランスの確認です。
実はタペットクリアランスの調整はずいぶん前に一度やってもらっただけなんです。
今回、ほぼ10000㎞ぶりの調整です。
自分でやるのは初めてです。
今回、空気の吸入量を増やすことと、同調調整までをやるつもりですが、その前にまずは、タペットクリアランスの確認です。
実はタペットクリアランスの調整はずいぶん前に一度やってもらっただけなんです。
今回、ほぼ10000㎞ぶりの調整です。
自分でやるのは初めてです。
◆ヘッドカバー外して調整準備
まずは右側シリンダーから。
ヘッドカバーを外してみます。
"初めまして"といった感じです。シンプルですねー。
◆圧縮上死点だし
次にやることは圧縮上死点探しです。
オルタネーターのカバーを外して、真ん中の24㎜のナットを回すとクランクが回ります。
エンジン右側のゴムの蓋を外して中をのぞきながらクランクを回してDマークが見える位置を探します。
この時、懐中電灯(って古い?)必須です。
今回やってみて初めて知ったのですが、D(右)/S(左)マークは排気上死点でも見えるんですね。
Dマーク見えているのにロッカーアームがバルブを押している状態でちょっと焦ったのですが、もう一周クランク回したらロッカーアームがカタカタ動く位置になりました。
◆バルブクリアランスと部品のチェック
バルブクリアランスを見てみます。
IN : 0.25mmくらい
EX : 0.35mmくらい
左側のシリンダーもこんな感じでした。
現状把握ができたところでばらしてみます。
吸気側のロッカーピン。
ロッカーアームと当たった跡がありますね…大丈夫でしょうか?
今回は180°反転して組み立てました。
全部で4本あるロッカーピンの中でこれが一番程度悪い感じでした。

ロッカーアームのフェイス部です。
写真は吸気側で、4個のうち、これが最悪。

段つき状態になっている部分をオイルストーンでざっと修正。
その後耐水ペーパーにオイルをつけて磨いておきました。
一応ツヤツヤになるまで磨きましたが、我流もいいところ。大丈夫かは保証の限りではありません。
排気側の排気バルブ部のアップです。吸気側もこんな感じ。
バルブの頭は特に減っている感じもないので、そのまま。
ただ、少しサビが出ているのが気になります。
乗らない期間が結構長かったからでしょうね。ちょっと心配です。

プッシュロッドやその他の部品は特に問題なさそうでした。
プラグはこんな感じ。
V-UP16投入直後はもっと白く焼けていましたが、燃料増量した結果と思います。

◆タペットクリアランス調整
元に戻した後で、タペット調整です。
新車時にもらった日本語のマニュアルを確認すると
IN : 0.20mm
EX : 0.25mm
に調整しろと書いてあります。
今回はこの値に合わせました。
左側のシリンダーも同じようにして調整。
時間かかりましたが、何とか完了しました。
初めてということもあり、なんだかんだで3時間くらい掛かりましたね。
オルタネーターのカバーを外すのに30分位悩んだりしてました。
知恵の輪状態で結構面倒です。
この作業はこれまで、ちょっとためらっていたのですが、やってみると結構簡単でした。
これからはもっと頻繁に見るようにしましょう。
で、まとめると調整前はIN、EX共に0.1㎜程度クリアランスが大きかった事になります。
ということは、調整後の方がバルブの作用角/リフトとも大きくなるはず?ですよね?
10馬力くらいUPしてくれないですかねぇ…
楽しみになってきました。
- 関連記事
-
-
V11の吸気系を考える その5 真夏の同調祭り編
-
V11の吸気系を考える その4 TPS調整編
-
V11の吸気系を考える その3 タペット調整編
-
V11の吸気系を考える その2 エアクリボックス加工とちょっとした失敗編
-
V11の吸気系を考える その1 準備編
-
コメント